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【体験談】子猫の避妊・去勢手術って必要?術後の経過や男の子と女の子の違いは?

子猫を初めて飼い始めた方は、避妊や去勢の手術に対して不安な方が多いのではないでしょうか?手術が本当に必要か術後の経過男の子と女の子の違いなどについて、我が家での体験談を通してお伝えしていきます。

避妊去勢手術って本当に必要?

初めて子猫を育てるにあたり、避妊・去勢手術は猫の為にも(人間の為にも)必要らしいという考え方は多くの方が理解されてるのではないでしょうか?でも、本当にそれが正しい事なのか、明確な答えを出すのは難しいですよね。

我が家にも兄妹猫がおりますが、身体はどこも悪くないのに手術させるのは大きな抵抗がありました。出来れば手術はしたくないと考えていましたし、本来身体に備わっているものを人間の都合で取り除いて良いわけが無いとさえ感じていたのです。

下の写真は2015年9月頃。生後6ヶ月くらいの「ミキちゃん」。穏やかな表情で落ち着いています。
人の膝の上で落ち着いているミケ猫

しかし、生後6ヶ月ちょっと経った頃、猫に急に変化が表れました

猫の発情期って一体どうなるの?

兄妹猫の女の子(ミキ)の方が、急に人格(猫格?)が変わったように唸り声を上げるようになりました。普段は鳴き声の可愛い子だったのですが、突然、別の猫になってしまったようでした。最初の発情期でした

猫はもともとよく寝る動物ですが、その時は一時も落ち着いていられず寝ることもせず、絶えず落ち着きなく動き回っていました。「ウォーン」というおどろどろしい唸り声をずっと上げ続けました。あきらかに気も立っているようでした。

兄妹猫の男の子(トラ)の方は、特に目立った行動は無かったようですが、ミキの急変に戸惑っているようでした。ミキの行動に触発されてトラが反応してしまう事は考えられました。

生後6ヶ月くらいの「トラちゃん」。この時は特に目立った行動はみられませんでした。

まん丸の目を見開いたキジトラの猫

動物病院に連絡したところ「すぐ手術しましょう」となり、翌日にはミキもトラも連れて行くことになったのです。いつもと変わらず穏やか過ごしていた猫が急変し、手術決定まであっという間の出来事でした。

信頼できる動物病院を早めに決めておく

急に決まった手術で、やはり気になったのは、手術が無事に行われるか万が一にも危険や失敗はないかなどでした。医師から手術内容について説明を受け、看護師さんからも「ベテランの先生なのでご安心を」などの言葉もあり信頼して猫たちを預けてきました。

こういった経験から、やはり病院側に何か不安があったりしたら、安心して大事な猫を預けられないなということです。例えば

  • 医師から手術についてのきちんとした説明が無い
  • 説明を面倒くさがる
  • 横柄な態度をとる
  • 飼い主や家族の心情に寄り添っていない
  • そもそも病院としての評判が良くない

こういった場合、別の病院や別の医師を探した方が良いかもしれません。

そういった意味でも、信頼できる病院や医師を早めに決めておくことは大事ですし、手術をするかしないかについてもギリギリまで保留せず、責任をもって早めに決めておくことが大切だと感じました。

手術の当日・そしてお迎えの日

前日の夜から絶食させて病院に連れて行きました。男の子は比較的に簡単な手術のため日帰りOKとのこと。女の子の方は開腹手術になり、術後の経過観察のため1泊〜2泊になると説明があり、血液検査などして問題なければ手術に入るとのことでした。手術が無事に済んだら電話連絡いただけるとのことで、ミキとトラを預けていったん帰宅しました。

午後3時頃、手術が無事に終わったと連絡が入り、夕方トラを迎えに行きました。トラもミキも手術は成功とのことで、トラが連れて来られました。今でも忘れませんが、キャリーに入ったトラはエリザベスカラーを付けていて、私が声をかけても、一点を見つめたまま身じろぎもしないのです。私は「トラが人間不信になってしまったのでは?」と深い後悔の念に襲われました。結果的にはそれは杞憂に終わるのですが 、、。

術後の経過は?男の子と女の子で違う?

男の子のトラは、病院では人間不信のように見えましたが、家に帰ってキャリーから出してあげると下の写真のように猛烈な勢いで、エリザベスカラーと格闘を始めました(笑)。先生からは「出来るだけ安静に」と言われてましたが、全く弱った様子も見せず首に巻かれた異物をなんとか外そうと転げまわるほど元気でした。

エリザベスカラーを外そうとして奮闘する猫エリザベスカラーを外そうとして奮闘する猫

エリザベスカラーを外そうとして奮闘する猫エリザベスカラーを外そうとして奮闘する猫

何時間も頑張っていましたが、ついに諦め、翌日には完全に現状を受け入れたようでした(可哀想 、、)。「1週間の我慢だからね」と声をかけつつも、この観念した様子だと「僕は一生このままで生きていくのか?」とでも思っているかのようで、トラが不憫でなりませんでした。

手術跡ですが、傷跡はほとんど目立ちませんでした。猫が傷口を気にして舐め壊すといけないのでエリザベスカラーを付けられましたが、1週間ほどして外してあげました。再び自由を取り戻したトラはそれは嬉しそうに見えたのを良く覚えています。心配した人間不信にもならず、 すぐにいつもの甘えん坊キャラに戻りました。

女の子のミキの方ですが、手術の翌日に退院出来ました。私が迎えに行くとミキは何かガーゼのような素材の洋服を着せられていました。これも傷口を舐めて炎症などになるのを防ぐ為との事でした。開腹手術の傷口は硬い糸で縫ってあり触るとチクチクしました。

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トラとはしばらく離しておく為、ミキには子猫の時に使ったサークルに入ってもらいました。開腹手術しただけあって、ミキも少し元気が無いように見えました。本当にミキに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ガーゼ素材の洋服を着せられて静かにしている「ミキちゃん」。小さな体で手術をよく耐えてくれました。

ガーゼ素材の洋服を着て静かにしているミケ猫

ミキはサークルの中で静かにしてました。ただ時々「ミー、ミーと訴えるように鳴きました。「お腹が痛いよー」「調子がわるいよー」とでも訴えてるようでした。ミキは私の母によく懐いていましたが、母に抱っこされると力なく体を預けて、ただただ自分に起きた急激な体の不調と闘っているように見えました。

手術の翌日。母に抱かれて元気無くからだを預ける「ミキちゃん」。

人の膝の上で身体を預けるミケ猫

因みに、抗生物質痛み止めなどの飲み薬は処方されませんでした。今は、何日間か効果が持続する薬を点滴か何かで投与出来るのだそうで、その点、猫を安静にすることだけ気をつければ良いので助かりました。ミキの体調も日に日に回復し、抜糸まで2週間だったのですが、その頃にはトラと一緒の生活に戻し、手術前と変わらない仲良し兄妹に戻っていきました。

この写真は手術から2週間後。抜糸するため病院の診査室で待っている「ミキちゃん」。

カメラに目を向けるミケ猫

手術して今となって良かったと感じること

現在、この兄妹猫ミキとトラはお互いの存在を頼りにしながら、仲良く毎日を過ごしています。確かに何も分からない猫に痛くて怖い思いをさせたことは、今思い返しても胸が締め付けられる思いです。そんな事しないで済むのであればそれが一番いい。どこまで行っても避妊・去勢手術は人間社会の都合でしかないことは事実です。

ただ、猫が人と一緒に生活をして、その上で子猫を産ませる計画が無いのであれば、発情期が定期的にやって来るのにその本能的欲求を満たせないのは、その子にとって相当な苦しみになるのではないでしょうか。うちの子の豹変ぶりを見てそう感じました。手術をさせるのも辛いことですが、手術をしないことで生じる苦しみの方が遥かに長い期間に及ぶことを考えると、今は手術して良かったという結論に達しています。

男の子の手術は猫への負担は比較的小さく、すぐに日常の生活に戻れました。女の子の場合は大きな負担をともないますが、手術を終えて2週間後の抜糸をする頃には、十分体調も回復していつもの日常に戻ることが出来ました。もし手術をしていなかったら、うちの兄妹猫たちも兄妹の関係でいられなかったでしょうし、発情期がやって来る度に猫は欲求を満たせない苦しみを味わい、飼い主は何か間違いが起こらないよう戦々恐々としなければならなかったと思います。

この写真は、大人になっても穏やかに仲良く暮らしている「トラちゃん」「ミキちゃん」。

仲良く昼寝する兄弟猫

なので、結論としては「猫の避妊・虚勢手術を人間の都合で正当化することは出来ないけれども、猫を人と共に暮らす家族として考えた場合、手術をすることで猫が精神的、肉体的に、より落ち着きと安心感を持って日々の生活を送ることが出来ることは間違いない」ということでしょうか。

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将来、犬や猫の権利がもっと声高に叫ばれるようになり、避妊・虚勢手術など以ての外だという時代が訪れるかも知れませんし、動物医学の進歩によって手術をせずに無理なく発情期をコントロール出来るようになるかも知れません。いずれにしても大切な猫たちが、人間と暮らすことで一時的にしろ苦痛を味わうことの無い未来が近い将来やって来ることを切に願います。