もし生まれたばかりの赤ちゃん猫を発見したら?どうすればいいかすぐ分かりませんよね。以前、我が家で野良猫が産んだ子猫を育てた経験をもとに、発見したらすぐに取るべき対処法と、ミルクを飲ませるコツなどについてお伝えします。
目次
生まれたばかりの赤ちゃん猫に遭遇したら
我が家である朝突然、天井裏からから「ミー、ミー」と小さな声が聞こえてきました。1階と2階のあいだの空間が物置になっていて、そこは普段ほとんど開けることがありませんでした。
そっと引き戸になっているところを開けると紙袋があり、そこから声が聞こえます。我が家は古い家なので、どこか隙間から野良猫が入り込んで子猫を産んだようでした。紙袋の中に親猫が毛布やタオルなど詰め込んだようで、きちんと温かい寝床にしてありました。その時は仕事に行くところだったので、そーっと引き戸を締めてそのまま会社に行きました。
仕事から帰宅し、母親に「今朝すごいものを発見してしまった」と事の経緯を伝えました。我が家では、十数年前にも同じことがあったのですが、その時は何も干渉せずに野良猫の子育てを静観してたんですね。すると子猫は日増しに大きくなり、天井を大運動会するようになりました。また、それだけでなく家の中にノミが大量に発生してそれはそれは大変でした。
今回、それだけは避けたいということで、取り敢えず子猫を別の場所に移すことにしました。引き戸を静かに開けると母猫はどこかに行っていて不在で、紙袋の中を確認すると中には生まれたばかりの赤ちゃん猫が4頭毛布に包まっていました。もの凄く小さな赤ちゃん猫です。そのままダンボールに移し替えて外から見える廊下に置きました。母猫が自分の子猫を見つけたら、家の外の軒下かどこかで子育てしてもらおうと考えていたのです。
しかし、待っていても母猫は自分の子を探しに来ませんでした。急に子猫が姿を消してしまって諦めてしまったのでしょうか。母猫の子育てが望めないようであれば、この子たちをどうすれば良いでしょう。赤ちゃん猫の世話などしたことがありません。このままでは子猫を弱らせてしまうと思い、翌日、母に動物病院に連れて行ってもらうことになりました。
まずは近くの動物病院に連れていく
子猫を発見した翌日、母が子猫たちを近くの動物病院に連れていきました。4頭とも体重が100g程度でした。医師がミルクを与えると、飲む子とあまり飲まない子がいて「生まれたばかりの子猫は体力が無いのでいつどうなってもおかしくない」と言われたそうです。母はミルクの飲ませ方や排泄の補助、保温の方法など指導を受け、粉ミルクや哺乳瓶を購入して子猫たちを連れて帰ってきました。
もし生後間もない赤ちゃん猫を発見した場合は、それが日中であれ夜間であれ、可能な限りすぐに近くの動物病院に連れていった方が良いです。もし寒い時期であれば何かタオルや毛布などに包んで連れて行きましょう。生まれたばかりの子猫は体温を自分で調節することが出来ません。診察を待つあいだも子猫が低体温にならないよう細心の注意をしてあげましょう。
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我が家でも、翌日すぐに動物病院に連れていったのは子猫の為に良かったのですが、そこは夜間診療をしている病院だったので、出来れば翌日ではなく、その日のうちに連れていってあげればもっと良かったと今では思っています。
自分で世話が出来るか真剣に考える
もし子猫を動物病院に連れていったら、健康状態やミルクを飲む力があるかなどを確認すると思いますので、よく聞いて子猫の状態を把握しましょう。健康状態に問題が無ければ、ミルクの与え方や与える頻度、排泄(おっしこや便)の補助などの指導もあるでしょう。子猫用の哺乳瓶や粉ミルクなどもその動物病院で取り扱っている場合もあります。
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我が家では、私は仕事で日中は家を空けますし、母も高齢で無理が効かず、きっちり2〜3時間おきにミルクを与えるということが徹底出来ませんでした。残念なことに、動物病院に連れて行った翌日には2頭の子猫が動かなくなってしまいました。今でもたいへん悔やまれますし、ずっといつまでも忘れることはありません。
たしかに、病院に預けると費用が掛かりますが、小さな命を救うことを最優先に考えれば難しいい選択ではないはずです。連れて帰って翌日に動かなくなってしまったとしたら、きっといつまでも後悔が残るでしょう。もちろん病院に預ければ必ず安全という訳ではありません。最初は元気そうでも体力の無い子から命を落とすということは、生まれたての赤ちゃん猫にはあり得ます。そこは発見したときの健康状態にも大きく左右されるでしょう。いずれにしても的確な判断と最善を尽くすということがとても大事になってきますね。
赤ちゃん猫がミルクを飲まないときは?
我が家では最初、子猫たちがミルクをなかなか飲んでくれませんでした。動物病院で教わってきた通りに与えようとしても、哺乳瓶を口にくわえてくれません。しかし、だんだんコツがわかり2頭の子猫は飲んでくれるようになりました。その2頭(ミキとトラ)は今は成長して元気に暮らしています。
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生まれて間もない赤ちゃん猫は人間の手のひらにスッポリ収まるくらい小さいので、猫を手で持ってミルクをあげようとする方が多いと思います。しかし、手で持たれて哺乳瓶を子猫の口に近づけても、赤ちゃん猫からすれば本能的に違和感があるわけです。
毛布などから取り出して人間の手で持たれることは、赤ちゃん猫にとって本来不自然な体勢になります。手で持っているあいだに猫の体温が低下してしまうこともあります。体温が低下するとミルクを飲んでくれない原因になります。出来れば、毛布などに子猫の4つ足が着いたうつ伏せの状態で、哺乳瓶を口に近づけてあげると自然に飲んでくれる可能性が高まります。
あとは哺乳瓶ですが、赤ちゃん猫には、吸い口の形状が大き過ぎる場合が多いです。なので、最初からシリンジなど赤ちゃん猫でも口に含みやすいものも用意しておく方が安心でしょう。
哺乳瓶に慣れてくれば、自分からゴクゴク飲むようになりますし、体重も日に日に増えて体力も付いてきますので、膝の上でミルクを飲ませたり出来るようになります。生後間もない時期だけは自然に飲んでもらうことだけに専念して、可愛いからといって不必要に何度も毛布から出したりして体温を低下させることは決してしないようにしましょう。
ミルクを飲んだ量、体重の変化は毎日記録しましょう
保護した赤ちゃん猫のお世話は、頭数が多くなるほど大変になりますが、飲んだミルクの量と体重は必ず記録を取りましょう。体重は授乳の度に計る必要はないです。1日に1〜2回計れば十分でしょう。順調に体重が増加していることを確認しましょう。
我が家のミキとトラは、ミルクをよく飲むときと、あまり飲まないときがありましたが、平均して必要な量を飲んでいたので問題なかったようです。しかし、ほんの少ししか口にしてくれない状態が数回でも続くと、体重が増えないばかりか、脱水、低血糖状態になって危険だそうです。そのような場合は、様子を見ることなく動物病院に相談、必要であればすぐ連れていく方が良いでしょう。
最後に
子猫へのミルクの飲ませ方については、他のサイトで詳しく解説されているものがありますが、生後間もない子猫に付いての記述があまり無いようでした。生まれたばかりの赤ちゃん猫については、対応にかなりの緊急性と適格性が求められます。もし心優しいあなたが、生まれて間もない赤ちゃん猫を保護することになった時、この記事が小さな命を救う手助けになれば幸いです。